2013年も今日で終わりか!!Σ( ̄口 ̄;;。ってことで結局あまり時間が
とれずにデバッグ出来なかったけど、取りあえず現状の"nako_comm.dll"を公開
します。
上記のリンクを辿るとnako_comm.7zをDL出来ますので、適当なところに解凍
します。
------ここから------
\nako_comm
| debug.c
| dll_comm_funcs.c
| dll_comm_funcs.h
| dnako_callback_funcs.c
| dnako_import.c
| dnako_import.h
| dnako_import_def.h
| dnako_import_types.c
| dnako_import_types.h
| dnako_plugin_body.c
| log.txt
| nako_comm.txt
|
\---nako_dll_base
| dnako_import.def
| nako_dll_base.sln
| nako_dll_base.vcxproj
| nako_dll_base.vcxproj.user
|
\---dll
nako_comm_d.dll
nako_comm_r.dll
------ここまで------
\nako_dll_base\dllの中に2つDLLが入ってます。「_d」がデバッグ版、
「_r」がリリース版でVC++でコンパイルしてます。使用の際は、それぞれ
「nako_comm.dll」にリネーム後、なでしこの\plug-insフォルダに
コピーして使ってください。
再コンパイルする場合には\nako_dll_base\nako_dll_base.slnをクリックして
VC++(Express)を起動して、コンパイルしてください。
含まれる命令(関数)仕様は以下の通りですが、あんまりデバッグ
してませんので、今回のものはDLLのサンプル程度に参照して
ください。来年(暇があったら)デバッグします(^^;。
------ここから------
■関数仕様
・バイト確保
書式:バイト確保([int]バイト数、[int]初期値)
戻値:[int]ハンドル
説明:バイト数に1,2,4の何れかを指定して、変数を確保し、初期値を
代入する。以降、戻り値のハンドルを使用して、値を読み書き
出来る。
確保されるメモリ領域は内部でunsignedで扱われる。この値は
なでしこ側から見るとグローバルな領域になるので、関数内等
ローカルスコープから本関数をコールした場合も、変数自体は
グローバルに確保されていることに注意すること(つまり、
なでしこの関数を抜けても、変数領域は解放されない)。
確保が成功した場合には0以上の整数が、失敗した場合には-1
が返される。使用が終了した場合はハンドルを解放すること。
・バイト読込
書式:バイト読込([int]ハンドル)
戻値:[int]変数値
説明:バイト確保命令で取得したハンドルの、現在の値を取得する。
戻り値は整数型になる。無効なハンドル値を指定した場合には
常に0が返される。
・バイト書込
書式:バイト書込([int]ハンドル、[int]値)
戻値:[int]結果
説明:バイト確保命令で取得したハンドルに対して、指定した値を
書き込む。書き込める値の範囲は確保されている領域サイズに
より異なり、範囲外の値を指定した場合にはエラーとなる。
書込が成功した場合には0が、失敗した場合には-1が返される。
・エンディアン変換
書式:エンディアン変換([int]ハンドル)
戻値:[int]結果
説明:バイト確保命令で取得したハンドルに対応する値のエンディアン
変換を実施する。変換後の値はハンドル対応値に上書きされる。
成功した場合は0が、無効なハンドルを指定した場合は-1が
返される。
・バッファ確保
書式:バッファ確保([int]サイズ)
戻値:[int]ハンドル
説明:メモリを動的に確保して、そのハンドルを返す。成功した場合、
0以上のハンドル値が、失敗した場合には-1が返される。
なお、メモリは動的に確保されているので、使用後はかならず
ハンドルの解放を実施して確保されたメモリ領域を解放する
こと。
・バッファクリア
書式:バッファクリア([int]ハンドル、[int]クリア値)
戻値:[int]結果
説明:バッファ確保命令で取得したハンドルの領域をクリア値を用いて
クリアする。クリア値には0~255(0xFF)までの1byte値を指定
する。
成功した場合は0が、無効なハンドル、クリア値を指定した
場合は-1が返される。
・バッファコピー
書式:バッファコピー([int]元ハンドル、[int]先ハンドル、[int]サイズ)
戻値:[int]結果
説明:既に確保されているコピー元ハンドルから、コピー先ハンドルに
データをコピーする。先ハンドルはバッファでなくては
ならないが、元ハンドルについてはバッファ、もしくは
上記バイト確保命令で取得したハンドルでも良い。
成功した場合は0が、無効なハンドルを指定した場合には-1が
返される。
・バッファ読込
書式:バッファ読込([int]ハンドル、[int]オフセット)
戻値:[int]読込データ
説明:既に確保されているメモリ領域(ハンドル)の、所定のオフセット
位置から、1byteのデータを取得して返す。
無効な引数を指定した場合には0が返される。
・バッファ書込
書式:バッファ書込([int]ハンドル、[int]オフセット、[int]データ)
戻値:[int]結果
説明:既に確保されているメモリ領域(ハンドル)の、所定のオフセット
位置に、1byteのデータを書き込む。データには0~255の値を
指定する。
成功した場合には0が、無効な引数を指定した場合には-1が
返される。
・リングバッファ確保
書式:バッファ確保([int]サイズ)
戻値:[int]ハンドル
説明:メモリを動的に確保して、そのハンドルを返す。成功した場合、
0以上のハンドル値が、失敗した場合には-1が返される。
なお、メモリは動的に確保されているので、使用後はかならず
ハンドルの解放を実施して確保されたメモリ領域を解放する
こと。
「バッファ確保」と処理内容は一緒だが、以降このバッファは
リングバッファとして扱われる。
・リングバッファ読込
書式:リングバッファ読込([int]ハンドル、[int]先ハンドル、[int]サイズ)
戻値:[int]サイズ
説明:確保されているリングバッファハンドルから、サイズ分を読み
込んで先ハンドル(バッファ)に書き込む。読み込めるサイズは
コピー先のバッファサイズに依存し、バッファサイズ以上の
データは読み込まない。読み込めたサイズは戻り値として返される。
リングバッファなので、読み込みの開始位置は現在の読込位置
となり、読み込んだサイズ分は以降書込可能領域となる。
引数が不正な場合等、エラーの場合は-1が返される。
・リングバッファ書込
書式:リングバッファ書込([int]ハンドル、[int]元ハンドル、[int]サイズ)
戻値:[int]サイズ
説明:作成済みの元ハンドル(バッファ)からサイズ分読み込んで、
確保されているリングバッファハンドルに対して書き込む。
書き込めるサイズは元ハンドルのサイズに依存し、それ以上の
サイズを指定した場合は、書き込めるだけ書き込む。
(データがある分だけ書き込む)。書き込めたサイズが戻り値
として返される。
書き込み位置はリングバッファ中の書き込み可能な領域の先頭
からとなり、書き込んだ分は以降読込可能となる。書き込む前に
空き領域を知りたい場合には「リングバッファ空きサイズ」
命令でサイズを取得出来る。
引数が不正な場合等、エラーの場合は-1が返される。
・リングバッファ読込サイズ
書式:リングバッファ読込サイズ([int]ハンドル)
戻値:[int]読込可能サイズ
説明:確保されているリングバッファハンドルの、現在読み込める
データサイズを返す。
引数が不正な場合等、エラーの場合は-1が返される。
・キュー作成
書式:キュー作成(#引数なし)
戻値:[int]ハンドル
説明:空のキューを作成して、そのハンドルを返す。キューに対しては
本ライブラリで生成出来るハンドルを追加・取得出来る(FIFO)。
成功した場合にはハンドル値が、失敗した場合には-1が返される。
・キュー追加
書式:キュー追加([int]キュー、[int]ハンドル)
戻値:[int]結果
説明:指定のキューハンドルに、ハンドルを追加する。
成功した場合は0が、失敗した場合は-1が返される。
・キュー取得
書式:キュー取得([int]キュー)
戻値:[int]ハンドル
説明:指定されたキューから、先頭の1要素を取得して返す。
成功した場合にはハンドル値が、失敗した場合には-1が返される。
・キュー要素数取得
書式:キュー要素数([int]ハンドル)
戻値:[int]要素数
説明:指定されたキューに繋がれているハンドル数(要素数)を
返す。失敗した場合には-1が返される。
・スタック作成
書式:スタック作成(#引数なし)
戻値:[int]ハンドル
説明:空のスタックを作成して、そのハンドルを返す。スタックに対しては
本ライブラリで生成出来るハンドルを追加・取得出来る(LIFO)。
成功した場合にはハンドル値が、失敗した場合には-1が返される。
・スタック追加
書式:スタック追加([int]スタック、[int]ハンドル)
戻値:[int]結果
説明:指定のスタックハンドルに、ハンドルを追加する。
成功した場合は0が、失敗した場合は-1が返される。
・スタック取得
書式:スタック取得([int]スタック)
戻値:[int]ハンドル
説明:指定されたスタックから、末尾の1要素を取得して返す。
成功した場合にはハンドル値が、失敗した場合には-1が返される。
・スタック要素数取得
書式:スタック要素数([int]ハンドル)
戻値:[int]要素数
説明:指定されたスタックに繋がれているハンドル数(要素数)を
返す。失敗した場合には-1が返される。
・バイナリオープン
書式:バイナリオープン([str]ファイル名、[int]モード)
戻値:[int]ハンドル
説明:ファイル名で指定されたファイルを、モードで指定された方法で
オープンする。モードには0,1,2,3の何れかを指定し、意味は
以下のとおり。
0 : 読込専用
1 : 書込専用
2 : 読み書き
3 : 追記
ファイルは常にバイナリとしてオープンされる。テキストモード
で扱いたい場合には、なでしこの組み込み命令を使用すると良い。
成功すると0以上のハンドルが返される。失敗した場合には-1が
返される(ファイルがない、モードが範囲外など)
・バイナリ読込
書式:バイナリ読込([int]ハンドル、[int]先ハンドル、[int]サイズ)
戻値:[int]サイズ
説明:バイナリオープンされているハンドルから、サイズ分を読み
込んで先ハンドル(バッファ)に書き込む。読み込めるサイズは
コピー先のバッファサイズに依存し、バッファサイズ以上の
データは読み込まない。読み込めたサイズは戻り値として
返される。
読み込み開始位置は現在の開始位置で、読み込む毎にオフセット
がプラスされる。現在の開始位置はバイナリ位置取得命令で
取得出来、位置の変更はバイナリシーク命令で可能である。
引数が不正な場合等、エラーの場合は-1が返される。
・バイナリ書込
書式:バイナリ書込([int]ハンドル、[int]元ハンドル、[int]サイズ)
戻値:[int]サイズ
説明:作成済みのバッファ(元ハンドル)からサイズ分読み込んで、
バイナリオープンされているハンドルに対して書き込む。
書き込めるサイズは元ハンドルのサイズに依存し、それ以上の
サイズを指定した場合は、書き込めるだけ書き込む。
(データがある分だけ書き込む)。書き込めたサイズが戻り値
として返される。
書込開始位置は、書込専用、読み書き用にオープンしている場合は
ファイルの先頭から開始し、書き込む毎にオフセットがプラスされ
る。既存ファイルの場合は一旦ファイルが消去されるので注意する
こと。追記モードの場合はファイルの終端から書込が開始される。
引数が不正な場合等、エラーの場合は-1が返される。
・バイナリシーク
書式:バイナリシーク([int]ハンドル、[int]オフセット)
戻値:[int]オフセット
説明:バイナリオープンされているハンドルの読み込み・書込開始
位置をオフセットの値に設定する。オフセットは0以上の
値で、ファイルサイズ以上の値を設定した場合には、ファイルの
末尾となる。
成功した場合にはオフセット値が、失敗した場合には-1が
返される。
・バイナリ位置取得
書式:バイナリ位置取得([int]ハンドル)
戻値:[int]位置
説明:バイナリオープンされているハンドルの、現在開始位置を
返す。引数が不正だった場合には-1が返される。
・ビットチェック
書式:ビットチェック([int]ハンドル、[int]パターン)
戻値:[int]結果
説明:対象となるハンドルと、パターンを指定して、パターンビット
が対象に含まれているかチェックする。対象はバイト確保
されたハンドルであること。
パターンが含まれている場合には1(TRUE)が、含まれていない
場合は0(FALSE)が返される。引数が不正な場合には0が返される。
・ビットセット
書式:ビットセット([int]対象、[int]パターン)
戻値:[int]結果
説明:対象のハンドル値に、パターンビットを設定する。対象は
バイト確保されたハンドルを指定する。
成功した場合には0が、引数に不正があった場合には-1が
返される。
・ビットクリア
書式:ビットクリア([int]対象、[int]パターン)
戻値:[int]結果
説明:対象のハンドル値の、パターンで指定されるビットをクリア
する。対象はバイト確保されたハンドルであること。
成功した場合には0が、引数に不正があった場合には-1が
返される。
・ソケットオープン
書式:ソケットオープン([int]タイプ)
戻値:[int]ハンドル
説明:タイプを指定してソケットを作成(オープンする)。
タイプには以下の何れかを指定する。
0 : TCP
1 : UDP
成功した場合には0以上のハンドル値が返される。失敗
した場合には-1が返される。
・ソケット接続待ち
書式:ソケット接続待ち([int]ハンドル、[int]ポート)
戻値:[int]ソケットハンドル
説明:ソケットオープンで取得済のハンドルと、指定のポートを
使って、TCPで相手が接続してくるのを待つ。
成功した場合は新規のソケットハンドルが、失敗した場合は
-1が返される。成功した場合、後述の「相手IPアドレス取得」
命令を使用して、接続相手のアドレスを取得することが出来る。
・ソケット接続
書式:ソケット接続([int]ハンドル、[str]相手のアドレス、[int]ポート)
戻値:[int]結果
説明:ソケットオープンで取得済のハンドルと、サーバ側のアドレス、
ポートを指定してTCPで接続する。
接続が成功した場合には0が、失敗した場合には-1が返される。
・TCP送信
書式:TCP送信([int]ハンドル、[int]バッファ、[int]サイズ)
戻値:[int]サイズ
説明:ソケットオープンで取得済のハンドル、且つこのソケットで
相手に接続している場合に、バッファで指定されるハンドル
のデータをサイズ分送信する。バッファはバッファ確保で
取得したハンドルを指定すること。
成功した場合には送信出来たサイズが返される。失敗した
場合には-1が返される。
・TCP受信
書式:TCP受信([int]ハンドル、[int]バッファ)
戻値:[int]サイズ
説明:ソケットオープンで取得済のハンドル、且つこのソケットで
相手に接続している場合に、バッファで指定されるハンドル
にデータを受信する。
成功した場合には受信出来たサイズが返される。失敗した
場合には-1が返される。
・UDP送信
書式:UDP送信([int]ハンドル、[int]バッファ、[str]相手アドレス、[str]ポート)
戻値:[int]サイズ
説明:ソケットオープンで取得済のハンドルと、送信対象のバッファ
のハンドル、及び相手アドレスとポートを指定してデータを
送信する。ソケットハンドルはUDPでオープンされていること。
成功した場合には送信サイズが返さえる。失敗した場合には
-1が返される。
・UDP受信
書式:UDP送信([int]ハンドル、[int]バッファ、[str]ポート)
戻値:[int]サイズ
説明:ソケットオープンで取得済のハンドルと、受信データ書きこみ
用のバッファハンドル、及びポートを指定してデータを受信
する。
成功した場合には受信出来たサイズが返される。失敗した
場合には-1が返される。
・相手IPアドレス取得
書式:相手IPアドレス取得([int]ハンドル)
戻値:[str]相手IPアドレス(文字列)
説明:ソケットハンドルを指定して、TCP通信で接続した相手のアドレス、
及びUDP通信で受信した場合の相手のIPアドレスを文字列で返す。
・シリアルオープン
書式:シリアルオープン([int]ポート、[int]ボーレート)
戻値:[int]ハンドル
説明:ポートとボーレートを指定して、シリアルポートをオープン
する。ポート、ボーレート以外のパラメータは、
データ :8bit
パリティ :なし
ストップ :1bit
フロー制御:なし
となる。
成功した場合は0以上のハンドル値が返される。失敗した場合は
-1が返される。
・シリアル送信
書式:シリアル送信([int]ハンドル、[int]バッファ、[int]サイズ)
戻値:[int]サイズ
説明:シリアルオープンで取得済のハンドル、及びバッファ確保した
ハンドルを指定してサイズ分のデータを送信する。
成功した場合には送信出来たサイズが、失敗した場合には-1が
返される。
・シリアル受信
書式:シリアル受信([int]ハンドル、[int]バッファ、[int]サイズ)
戻値:[int]サイズ
説明:シリアルオープンで取得済のハンドル、及びバッファ確保した
ハンドルを指定してサイズ分のデータを受信する。
成功した場合には受信サイズが、失敗した場合には-1が
返される。
・シリアルデータサイズ
書式:シリアルデータサイズ([int]ハンドル)
戻値:[int]サイズ
説明:シリアルオープンで取得済のハンドルで指定されるシリアル
ポートに対して、そのバッファに受信されているデータ
サイズを取得する。
ここでのバッファとは上記バッファ確保したものではなく
Windowsのシリアルドライバが保持している受信バッファで
ある。
・ハンドルタイプ取得
書式:ハンドルタイプ([int]ハンドル)
戻値:[int]ハンドルタイプ
説明:指定ハンドルの種別を取得する。戻り値は以下のとおり。
-1 :エラー(使われてない、など)
1 :バイト
2 :バッファ(リングバッファ)
4 :ファイル
8 :キュー
16 :スタック
32 :ソケット
64 :シリアルポート
・ハンドル解放
書式:ハンドル解放([int]ハンドル)
戻値:なし
説明:取得したハンドルを解放する。対象がメモリの場合はメモリ
が解放され、バイナリ(ファイル)やソケットの場合は
それらがクローズされる。
------ここまで------
いや~、なんか色々入れすぎた感もありますが、使いこなせば
C言語に近い動作をさせられそう♪。ただ、この後別のアプリを
なでしこでざっと作ってみて、なでしこに足りない部分はこの手の
命令よりも、実はGUIかなあ…と思ってます。エディタの簡易GUI
構築環境…思ってたよりも使えなかったなあ( ̄へ ̄;。
来年はこのあたりの解決方法を検討しよう♪